『人種とスポーツ 黒人は本当に「速く」「強い」のか (中公新書)』をあわせて読むとよいかも。 / “「黒人のリズム感」みたいな幻想は百害あって一利なしなのでもう手放したほうがいい | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)” htn.to/3sidNU1Ey…
『Dish of the Day / Fools Garden』
三条の小さな古本屋にて100円でゲット。 ドイツで国民的人気を誇った5人組バンド。 自分は「レモン・ツリー」しか知らなかったのでCDで買えてよかった。
冒頭の「Ordinaly Man」や「Finally」 も良い。
改めて、ボーカルがスティングっぽい声のときが多くて、わりかし好みか も。歌詞も実はすごく深い。 最近、ウォーターボーイズとかフールズガーデンとか英米以外のロックバンドを漁っている。
北浜レトロで女子に囲まれながら、紅茶なう。 男一人なので明らかに浮いてるけれど、前から来たかったところなので用事のついでに来れて良かった。 短時間に三杯ぐらいガバガバ飲んでちょっとハイになっている。


フリースタイルな僧侶たち Vol.62 を読んだ感想
宗派を超えたお坊さんが集まって創刊したフリーペーパーだそう。 62号は「金」がテーマ。(・・・逆にここまで何がテーマだったのかすごく気になる)
“でもおそらくわたしたちは、無常の隙間で願ったそのかがやきに用があるのだ。”
ジュエリーアーティストから箔押師のインタビュー、 そして「私の金」をテーマに「あなたにとっての金色は?」という特集までどれも興味深かった。 変に仏教仏教してないところも良い。
荘子itさんの金閣寺に関するコラムも掲載されていて、 わりかし気合の入ったフリーペーパーだった。
”だが、皮肉なことに、金閣寺が絶対権力者足利義満の 権威を示すものであるのに対し、荘子が南華老仙となって張角に太 平要術の書を託したことで黄巾の乱が起こり戦乱の世の火種となっ たように、受動と能動、保守と革新、安定と変革の二項対立が逆 転することもある。グローバルなネオリベが既存の社会システムを温 存し、愛国者が革命や戦争やテロを起こすように。”
”さらに、金城となった僕と金閣寺の共通点は「金」だけではない。 「嫉妬(シット)」もそうだ。三島由紀夫の小説『金閣寺』は美への 嫉妬を主題としている。嫉妬は、俗世間的な感情の最たるものだと 思う。純粋な飢餓感ではなく、自他の比較を通して生まれるものだ からだ。嫉妬をする状態というのは、ある意味、自他の境界に執着 しない悟りの境地と最も遠いのではないだろうか。荘子 it という名に嫉妬を忍ばせたのは偶然ではない。悟り切ることも、畜生のように「ソーシット(めちゃクソ)」であることもまた、音楽の上では同等に肯定したいからだ。”
“嫉妬で焼かれた後に、さらに金箔の量マシマシで建て直され、今で も圧倒的な観光名所であり続けている金閣寺には、外見の美しさ以 上に、一筋縄では行かない世俗の矛盾を生き抜く図太さが宿ってい る。そんな金閣寺が僕は大好きなのだ。”
編集長は稲田ズイキさんという方だそうで、 ここまでしっかりカルチャーと絡めたZINE的なものを作るのはほんとすごい。 過去号も読みたくなった。
発行所:フリースタイルな僧侶たち 入手場所:忘れた。
ほかのZINEの感想・レビューはここから読めます。 nejimaki.me/categorie…
「最も長い河に関する省察 / 池澤夏樹」の詩を読んだ感想
「最も長い河に関する省察 / 池澤夏樹」
冒頭のT・S・エリオットの引用がかっこいい。
“I do not know much about gods; but I think that the river Is a strong brown god- T. S. E”
”わたしは世界一長い河を見に行った 数週間しつこく河にまといついて
この大量の水が作られる源の方へ
のろのろと ぐずぐずとのぼった
どこまで行っても水はその先から流れてきた
いずこから来るのか 遂にわからなかった
思えば大河に赴いた者はみな この同じ報告を提出している”
「水よりも重くなった水」とか「水はおのれを消費しない」とか 詩人だなぁという表現ばかりで凄みのある詩だった。
「神は与え 神は奪う」
15段まであって、詩のわりには長めの内容だった。
毎日詩を読む試み nejimaki.me/categorie…
「星間旅行 / 池澤夏樹」の詩を読んで。
“時が降ってくる 小さな粒子が鉛直に降下して
微光を放ち分裂し 消滅し
電荷を分って散乱をくりかえす
気まぐれな軌道を素早くたどり 下方の重い暗黒の中へ飛び去る”
オッペンハイマーかと思うぐらい、 粒子の粒が見えてくるような詩の冒頭。
“夢の毒はすぐに日常の外へあふれ出す”
宇宙のスケール、科学の神秘がたて続けに書かれ、 自分の存在がわからなくなっているような詩。
古本屋で購入。今まで池澤夏樹の詩ってあまり読んだことなかったけれど、 こんな尖った人だと思ってなかった。
Fearless Movement / カワシ・ワシントン のアルバムを聴いた感想
噂には聞いていたけど1曲目からすげー良い。 アンドレ3000やジョージ・クリントンとのコラボも豪華だし、 「Garden Path」もいかにも現代ジャズ的でかっこいい。 テラス・マーティン参加の「The Vision」もゴージャスだし、 あと最後の「Prologue」が最高。ライブで見ると映えるだろうなぁ。 これは長く聴けそうなアルバム。
『序詩 / 尹東柱』
『尹東柱詩集 空と風と星と詩』より
一カ月間、毎日詩を読むチャレンジ3日目。
→ 2024年5月にやりたいことリスト5選 - ねじまき日記
今日は、京都にゆかりのある韓国の尹東柱という詩人の詩集から一編。
「序詩」
死ぬ日まで天を仰ぎ
一点の恥じ入ることもないことを、
葉あいにおきる風にさえ
私は思い煩った。
星を歌う心で
すべての絶え入るものをいとおしまねば そして私に与えられた道を
歩いていかねば。
今夜も星が風にかすれて泣いている。
(一九四一・一一・二〇)
『尹東柱詩集 空と風と星と詩』 P9 より
短いので詩をそのまま引用してみた。
あまりに有名な冒頭の序詩。
京都の今出川通りを歩きながらこんな詩を書いたのかな、と思いつつも、
27歳で獄死したことを考えると、なんとも言葉にできない感情がわいてくる。
今夜も星が風にかすれて泣いている。
「おれは電熱の肉体を歌う」 / ウォルター・ホイットマン
ホイットマンとアメリカ
毎日詩を読む試み2日目。
アメリカの詩人、ホイットマンの詩集『おれにはアメリカの歌が聴こえる』より。
数年前に積読していて、
しおりがこの詩「おれは電熱の肉体を歌う」に挟まっていたのでこれを読むことにした。
ニューオリンズで奴隷が競売にかけられる様子を描いた詩。
見ている主人公は、その肉体に尊敬の念を持っているようで、
それを迸ることばで表したような詩なのかなと。
ウェザー・リポートのアルバム『I Sing The Body Electric』、
これが元ネタなのは知らなかった。
"何か神聖なものがあるとすれば、人間の肉体こそ神聖、 しるし
そして、人の栄光と歓喜こそ穢れなき人間性の印、
そして、男であれ女であれ、清く強く固く編まれた肉体は、どんな美貌よりも美しい。"
生で観る奴隷競売はそれは、衝撃だろうなと思うけれど、
こういう形でアメリカの汚点が残っているのはなんともいえない気分になる。
ポール・オースターと月と死亡記事と。
Paul Austerの追悼文を読む あのアメリカ現代小説の作家であるポール・オースターが亡くなった。
小説だけでなく、映画、演劇といろんな分野で活躍した大ベテラン。
・『ムーンパレス / ポールオースター』にまつわる場所・作品・エトセトラ - 世界のねじを巻くブログ www.nejimakiblog.com/entry/moo…
代表作『ムーン・パレス』で、 主人公がエフィングの死亡記事を書くのを手伝うシーンがかなり印象的だったんだけれども、 まさかこんなに早くポールオースターの死亡記事を読むことになるとは・・・。
ポール・オースターといえばニューヨーク。
New York Timesの記事を2つ載せておきます。
(※下記リンクはどちらも全文読めます)
Paul Auster: An Appreciation - The New York Times www.nytimes.com/2024/04/3…
“There’s a tendency among journalists to regard the work that puts you in the public eye for the first time as your best work,” he said in “A Life in Words.” “Take Lou Reed. He can’t stand ‘Walk on the Wild Side.’ This song is so famous, it followed him around all his life.”
“Even so,” he added, “I don’t think in terms of ‘best’ or ‘worst.’ Making art isn’t like competing in the Olympics, after all.”
ニューヨーク三部作が評価されすぎて、 こればかり注目されるのは、本人が嫌がっていたのは知らなかった。
ルー・リードの「ワイルドサイドを歩け」に喩えているのも彼らしい。
個人的には『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』が特に好きで、 まさに今、それに似た形式の小説を書いていたりもする。
彼のアメリカ人の生き様がしっかり根付いた物語が、 ほんとに好きだったなと。
もう一つの追悼文も。
Paul Auster: An Appreciation - The New York Times www.nytimes.com/2024/04/3…
個人的には『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』が特に好きで、 まさに今、それに似た形式の小説を書いていたりもする。
彼のアメリカ人の生き様がしっかり根付いた物語が、 ほんとに好きだったなと。
『フレンズ』のロスへの愛情を語っていたエピソードも良い。 (・・・いかにもあのコメディが好きそうだなと笑ってしまった)
息子さん(当時44歳)が亡くなっていたのも知らなかったけれど、 色々な苦労もされた人間だったんだなと。
最近、イスラエル・ガザ戦争に関するデモが起こり、 警察が弾圧している動画が話題になったのは、 ポール・オースターを輩出したコロンビア大学。
死の間際でいったい、ポールオースターは何を思っていたんだろう・・・?
たくさんの著作を残された大ベテランなので、 まだ読んでない本を読んでいきたい。
“彼としてはとにかく、捜索が終わるまでじっとしていればいい。ニューヨークの新聞に死亡記事が掲載され、追悼式が開かれるだろう。それで終わりだ。そうなってしまえば、あとは好きなところに行ける。好きな人間になれるのだ。 " 『ムーン・パレス』より
ムーンパレスでゆっくり休んでくれればと。
R.I.P.
※追記 ポール・オースターの死をきっかけに、 僕の人生でお世話になった(と思っている)有名人が亡くなってしまったら、 死亡記事とはいわないまでも個人的な追悼文みたいなものを書くことにした。 それが自分にできる唯一のことだろうから。
ここに追悼文を書き残していくつもりです。