『序詩 / 尹東柱』

『尹東柱詩集 空と風と星と詩』より

一カ月間、毎日詩を読むチャレンジ3日目。

2024年5月にやりたいことリスト5選 - ねじまき日記

 

今日は、京都にゆかりのある韓国の尹東柱という詩人の詩集から一編。

 

「序詩」

死ぬ日まで天を仰ぎ

一点の恥じ入ることもないことを、

葉あいにおきる風にさえ

私は思い煩った。

星を歌う心で

すべての絶え入るものをいとおしまねば そして私に与えられた道を

歩いていかねば。

今夜も星が風にかすれて泣いている。

(一九四一・一一・二〇)

『尹東柱詩集 空と風と星と詩』 P9 より

 

短いので詩をそのまま引用してみた。
あまりに有名な冒頭の序詩。

 

京都の今出川通りを歩きながらこんな詩を書いたのかな、と思いつつも、
27歳で獄死したことを考えると、なんとも言葉にできない感情がわいてくる。

 

今夜も星が風にかすれて泣いている。