「おれは電熱の肉体を歌う」 / ウォルター・ホイットマン

ホイットマンとアメリカ

毎日詩を読む試み2日目。

アメリカの詩人、ホイットマンの詩集『おれにはアメリカの歌が聴こえる』より。

数年前に積読していて、
しおりがこの詩「おれは電熱の肉体を歌う」に挟まっていたのでこれを読むことにした。

 

ニューオリンズで奴隷が競売にかけられる様子を描いた詩。

見ている主人公は、その肉体に尊敬の念を持っているようで、
それを迸ることばで表したような詩なのかなと。

 

ウェザー・リポートのアルバム『I Sing The Body Electric』、
これが元ネタなのは知らなかった。

 

"何か神聖なものがあるとすれば、人間の肉体こそ神聖、 しるし

そして、人の栄光と歓喜こそ穢れなき人間性の印、

そして、男であれ女であれ、清く強く固く編まれた肉体は、どんな美貌よりも美しい。"

 

生で観る奴隷競売はそれは、衝撃だろうなと思うけれど、
こういう形でアメリカの汚点が残っているのはなんともいえない気分になる。