「最も長い河に関する省察 / 池澤夏樹」
冒頭のT・S・エリオットの引用がかっこいい。
“I do not know much about gods; but I think that the river Is a strong brown god- T. S. E”
”わたしは世界一長い河を見に行った 数週間しつこく河にまといついて
この大量の水が作られる源の方へ
のろのろと ぐずぐずとのぼった
どこまで行っても水はその先から流れてきた
いずこから来るのか 遂にわからなかった
思えば大河に赴いた者はみな この同じ報告を提出している”
「水よりも重くなった水」とか「水はおのれを消費しない」とか 詩人だなぁという表現ばかりで凄みのある詩だった。
「神は与え 神は奪う」
15段まであって、詩のわりには長めの内容だった。
毎日詩を読む試み nejimaki.me/categorie…